Top > TNC > TCM3105

Ham

TCM3105

TCM3105とは

TNC-22で使用されているFSM MODEM ICである。無線機で受信したAF音はこのICで復調されデジタル化される。

データシート

TNC-22での使われ方

接続

TCM3105NL

Pin番号Pin名In/Out接続先
1VDDIn+5V
2CLKOut連続したクロック出力。Pin5へ
3CDTOutキャリア検出中かどうかを示す出力
4RXAInAF入力。AC結合が必要。
5TRSInPin2の反転
6NC-NC
7RXBInVR3(10k)RX BIASレベル調整
8RXDOut受信したデジタル信号出力
9VCC-GND
10CDLInVR2(10k)キャリア検出レベル調整
11TXAOut送信するアナログAFSK出力
12TXR2Inビットレート選択GND
13TXR1Inビットレート選択GND
14TXDIn送信するデジタル信号入力
15OSC1In4.4336MHz水晶
16OSC2In4.4336MHz水晶

モード選択

TRSとTXR1,TXR2の3ピンの状態で送信のビットレートと受信のビットレートを選択できる。

今回の接続の場合、送信受信共に1200bpsモード。周波数は1200/2200Hz となる。

ブロック図から読み取れる事

受信側

  • ローパスフィルタと受信フィルタ・グループディレイ位相補正やAGC回路が組み込まれている。
  • 補正処理が行なわれた後、コンパレータで比較し、FSK復調処理を行なう。

以前、PICTNCとKPC9612の性能がどうしてもPICTNCの方が悪いという結果がでている。これは、PICTNCではローパスフィルタはおろか、受信フィルタもないし、位相補正なんてやっていない。ゼロクロス検波だけでパケットを受信している。これではどうやっても KPC系列TNCやTNC-2*系列の復調に差がでてしまう事は容易に考えられる。

送信トランシーバの音声帯域(1200Hzと2200Hz)のレベル差が無い信号を受信すれば、PICTNCでも同様の性能が取れるのかもしれないが、ちょっと悪目の信号にたいしては、PICTNCでは負けてしまう。

メーカ供給状況

TCM3105は既に製造中止。代替として、FX614をつかった記事をみつけた。ここ

MX614というのもあるね。

参考回路


Reload     Front page List of pages Search Recent changes Backup   Help   RSS of recent changes
Last-modified: Tue, 27 Dec 2016 19:33:36 JST (2671d)