Repeator with WiRES
概要
既存のアナログレピータをVOIPシステムに接続しようという試みである。既存のレピータシステムは業務用トランシーバー並みの回路構成となっている。そのおかげか、20年以上経過したレピータ装置も健在だったりする。私が目にしたレピータ装置は昭和57年に購入されており、本体価格が何と50万円前後とかなり高価な無線設備だったことが伺える。今となればレピータ装置をWiRESに接続しているノードも増えていると思われるが一歩違った目線で取り組んでみたいと思い、本プロジェクトをスタートさせた。
基本仕様
- 既存のレピータ装置を使用する。
- 電子回路としてはおじいちゃん的な存在なのでやさしい制御を心がける。
- 既存のレピータとしての動作をそのまま継承する。(WiRESに接続出来るレピータになったからといって、Hanguptimeをゼロにしない。等)
- 通常はレピータとして動作させて、コマンドによってWiRESにも接続出来るといったスタンスとする。(ルーム常駐は行なわない。)
- カーチャンク時の動き
- レピータ動作中は 今までどおり CWIDを流す
- WiRES接続中は #6666D(確認コマンド相当)の応答を流す。
制御方法検討
- MIC接続出来るようになっている。WiRESとして動作させるときにはこれを流用できないか?(レピータからインターネット側に送信中に レピータが送信されないため、NGと判断。)
- CTCSS付近のパタン付近をいじくる。
- インターネット側からの送信信号は INCOMMING 相当の処理を行い音声中継を行なう。
- 自ノードで受信したINCOMMINGをインターネット側へ流す。(音声信号の受け渡しとスケルチ信号の制御)
- ハングアップタイムの調整が必要かと思っていた。なぜならばインターネット経由で受信した信号の区切りが解らないため、いつPTTを握ったらいいのか解らなくなるから、ハングアップタイムをゼロにしたのだろう。ここは一工夫。インターネット側からの送信完了時点で『ぷぅー』という音をレピータ中継音声にミキシングさせる。この音が聞こえたらPTTを握っても良いとユーザーが判断できる。
参考資料
MIC端子
- 4ピンマイクコネクタ仕様
1 | MIC 変調入力 |
2 | PTT 本体マイク使用時は通常13.0Vが出ている。レピータモードの時は0V |
3 | GND |
4 | GND |
レピータモード,本体マイク使用モード切替
レピータ本体にMICを使うかどうかを切り替えるスイッチがある。しかしこれを使ってネット側の音声をレピータに送信したとしても、レピータ中継アクセス中の音声がレピータに流れなくなるためこのモードはあまり使えない。
- 本体マイク使用モードにした場合
- 単純なるトランシーバーとして使用される。
- タイムアウトやハングアップ動作はどは一切無視される。
- CWID もでてこない。
- 背面のMANUAL ID スイッチも無効
- 背面のSIMURATEボタンも無効
効果音
どぞー♪