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KT-747 AM,FM チューナ修理記

目次

いきさつ

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実家で愛用されている今はなき ケンウッドコンポ。 トリオという名前を耳にすると、じーんと来る方も多いはず! 今は天国で笑っている母の形見だと父は語ります。 そんなコンポのチューナの音が出てこないという事で、引き取りました。

っていうか、このアンプ、おもっ・・・ 汗 すっごくずっしりきています・・・ 私の家は、マンション4階の階段あげなんですけれども、 さすがに1回では持ってこれませんでした。汗

故障状況

まずは故障状況を確認します。

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背面は、ライン出力端子と、アンテナAM入力、そしてFMアンテナ入力端子しか ありません。 ライン出力端子をオシロスコープで確認したところ、何も出てきていませんでした。 ですが、チューナの周波数を変化させると、放送していると思われる周波数で 前面の表示パネルの受信レベルが上がります。 ということは、チューナ部分やIF部分は生きていると推測できます。 AM FM 共に同じような現象です。 ということは、ライン出力端子に出力するドライバーICあたりが あやしいのかな・・・という予感です。

ドキドキの開封

早速、あけてみました。

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これが、KT-747を開けたところです。 大きな基盤が一枚と、前面の操作パネルに基盤が一枚あり、 全部で2枚構成となっています。

大きなメイン基盤は、表面が部品面で、裏面がパタン面となっていて、 非常にシンプルです。 また、部品面にも裏面のパタン図がシルク印刷されていて、 みやすいですね。 しかし、小型化を一切考えていないこの構成。 今の時代では、なんか考えられないなぁ・・・ と おもいました。 笑 さらに、AC入力タイプのチューナなので、電源トランスも 載っていますね・・・ お決まりの電源整流回路も見えます。

ライン出力端子から追います

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ライン出力端子から、パタンを追います。 LやCがありますね。チョークコイルっぽいのもあります。 左右のライン出力用に、同じ回路が二つ載っています。 もっと前の回路をおいかけてみると、このICにぶつかりました。 『NEC uPC1223C』と書かれています。 なんだろうこれ・・・ はて・・・ ライン端子からつながるパタンをオシロスコープでみてみると、 何の信号も出ていません。。。 このICを使ってドライブしているようなのですが、このICが機能 していないように見えます。

ほんとにこのICなのか、ICの端子すべてをオシロスコープで みてみました。

そしたら、入力信号と思われる波形が見えました。 0.5Vp-p ぐらいの信号で、確かに検波信号のようです。

NEC uPC1223C とは・・・

NEC Electronics の Web でも 見つかりません。一般のWebでも検索してみましたが、見つかりません。。

駄目元で、NECに問い合わせてみました。

[回答]:弊社は直接販売をいたしておりません。ご了承の程お願い申し上げます。
尚、uPC1223Cは早晩廃止品となる保守品です。したがいましてHPに掲載
ておりません。悪しからずご了承ください。

だそうな・・・ どうも、NECから ケンウッドへ カスタムICとして納めているらしく、 一般向けには購入できないようだ。

さらにリサーチを続けると、 購入できそうなサイトをいくつか発見した。が・・・ 1,2個オーダーでは、取り合ってはくれない。泣

チューナ開発元に問い合わせ

ケンウッドカスタマーサービスセンターに電子メールで問い合わせた。

KT-747の修理の件ですが、残念ながらすでに補修用部品の
在庫が無いものもございますので修理が可能かどうかは
拝見させて戴かないと何とも申し上げられません。
もし宜しければお手数をお掛けして大変恐縮でございますが、
弊社のサービスセンターに御連絡頂き、
点検のご要請を賜りたいと存じます。
修理の可否、修理費用につきましては、拝見させて頂いた上で、
ご報告申し上げます。

まぁ、妥当なお返事でしょうね。 笑 カスタマサービスからみたら、 この部品が壊れているかもしれないと言ってきた私を、 どのようにみているんでしょうね。 きっと、余計なことしないで、さっさと送ってくれればいいのにーって 思っているかもしれませんね。 (-^〇^-) ハハハハ

いやなお客さんです。 汗w

どうしてもなおしたい・・・

このチューナとの格闘が始まった。 とにかく、入力信号を見た。抵抗が入っている。 抵抗の前で波形をみると、1Vp-p ぐらいの信号が確認できた。 そもそもライン入出力の規格ってどうなってるのかな。。。 2Vp-p ぐらいだったような気がしたと思いながら、 手持ちの MDプレーやのライン出力をオシロスコープでみたら、 確かに 2Vp-pぐらいの信号が確認できたので、ほぼ間違いない。

もしかしたら、この信号をそのままアンプに入れたら、 音がでるんじゃ? と思いました。 ただ、DCバイアス電圧がかかっているので、Cカットは必須かなと思い、 Cカットした信号を、アンプのライン入力に入れました。

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すると・・・ 見事に音がでました。 イェイq(・ q )イェイ(p・・q)イェイ( p ・)p イェイ

ただ、音が若干小さい気がします。 Cのせいかなと思い、Cを通過した後の波形をみてみましたが、 そんなにゲインは変わっていないようです。 やっぱり 1Vp-p では、電圧が小さいのかな・・・

オペアンプで電圧増幅作戦

小さな電圧の変化を大きな電圧の変化に変えてくれるオペアンプ。 入力インピーダンスが非常に高く、とても使いやすいという。 実は、オペアンプは使ったことがなく、実験と経験の意味でも、 さわってみようと思った。

  1. オペアンプ選定
    オペアンプは、一般に手に入りやすいものに重点を置いた。性能はそこそこでいい。 秋月電子通商で購入できるものを探していたら、 LM358Nが安価で手に入りそうだったので、これに決めた。
  2. LM358 データブック
    fileLM358 データブック j_lm358.pdf
  3. 動作方法
    オペアンプの使い方として、いろんな方法があるが、 非反転増幅回路とした。 2倍の増幅を目指す。(1Vp-p を 2Vp-p にするため。) プラス側にCカットをして、入力信号を入れる。 マイナス側に10kオームの抵抗を介して、グランドに接続する。 出力とマイナス側を、10kオームの抵抗で接続する。

結構すんなり、増幅ができた。 が、問題となったのは、入力端子に接続したCである。 適当なCを入れたら、入力信号が平坦になりすぎたり、 DCカットをするつもりが、Cにチャージされるような形になり、 出力電圧が DC になったり。  たしかに・・・ 汗 適当にも程があったようだった。 笑

オペアンプの出力をアンプ入力へ

早速、オペアンプで2倍に増幅された信号をアンプに入れてみた。 AMラジオのアナウンスの声がとても明瞭に聞こえ、音が深くなった。 とてもいい心地♪ と思いきや、音楽が流れ始めたら、音が割れてしまった。 オシロスコープで波形をみたら、 2Vp-p を超えるような箇所も出てきていた。 2倍の増幅では、大きすぎたようであります・・・ 汗 じゃぁ・・・ 抵抗値をかえて、増幅率を変えてみたが、 よくよく考えたら、1Vp-p ぐらいの信号でベストなのかもしれない。

オペアンプ排除・・・ 汗

せっかく入れたオペアンプだが、排除した。 既存の回路に影響を与えないためにも、オペアンプで ライン出力を ドライブするのは、とてもよいことで、たとえば増幅率1倍にして、 バッファー的に使うのはとても有意義ですね。 でも・・・ ライン出力ってそんなにドライブ能力いらないよね? どのぐらい電流必要なのかな・・・ と思ったけれど、 オペアンプ排除を決行し、Cカットでライン出力端子をドライブするように改造した。 今度は、音楽をきいても音が割れることもなくなり、問題なし♪

ところが・・FMが?

AMラジオはかなり快適に聞こえる。問題はFMラジオだった。 放送されている周波数にあわせると、前面表示の受信信号レベルがあがる。 だが、音が消えてしまう。 そこで、81.8 MHz の放送を 81.6 にしたら、ノイズ混じりだが放送が聞こえた。 また、82.0 にしても同様に聞こえた。 FMはステレオ放送。左右のチャネル(2チャネル)の信号が送信されているはず。 受信周波数がずれてしまっているのか?とも考えたが、 どうもそうではないようである。 もしかしたら、UPC1223C で左右のチャネルの信号に分離させていたのかもしれない。 とりあえず、FM放送はあまり聴かないという事から、ここから先には進まない ことにした。 んー スペクトラムアナライザがあれば、わかるのになぁ・・・ 10万から20万ぐらいかかるので・・・ もっておりません・・・汗 あまり高い周波数でなければ、パソコンをスペクトラムアナライザとして 使うことができそうなので、将来作ってみようかな。

嫁入り

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無事嫁入り 実家にもどりました。 これからも、がんばってね♪ ケンウッドのコンポさん♪

カセットテープも、片方は調子が良いみたいです。 (^^)(^^ )(^ )( )( )( ^)( ^^) (^^) ワーイ


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Last-modified: Tue, 27 Dec 2016 19:33:03 JST (754d)