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MFJ−269
概要
測定方法
- 測定する同軸ケーブルをMFJ-269に接続する。
- 同軸ケーブルの先端はオープン状態にする。
- MFJ-269 を CoaxLoss測定モードに移行する。
- 周波数を合わせて測定値を読み取る。
実測例その1(432.98MHz)
- 二つの同軸ケーブルを用意した。
ケーブルAは 5D-FB 50cm
ケーブルBは 8D-2W 約20m
これらのケーブルロスを測定してみる。
まずは通常のパワー計で何ワット通過するのかを調査
- 無線機-ケーブルA-Power計で 30Watt(SWR1.5)
- 無線機-ケーブルB-Power計で 15Watt(SWR1.2)
ケーブルAは ほとんどロスが無いはずなので、
ケーブルBで 15Wattロスしている事になる。
MFJ269を使って CoaxLossを測定した。
| ケーブルA | ケーブルB |
CoaxLoss | 1.15dB以下 | 2.4dB |
2.4dBのCoaxLossは、何ワットになる?
- パワーロス係数は以下のように算出される。
aLoss = 10^(-CoaxLoss[dB]/10)~
これに果てはめると、
aLoss = 10^(-2.4/10) = 0.5754 となる。~
これにより、30Wattだったパワーが 何ワットになってしまうかというと
OutPower = RigPower × aLoss
となり、実際にあてはめてみる。
OutPower = 30[Watt] × 0.5754 = 17.26Watt
となる。
パワー計では 15watt となっていたので 大体あっている。
(パワー計の精度がよくないので、このぐらいの誤差は有りかと思われる。)
実測例その2(144.98MHz)
- 実測例その1と同じようにケーブルロスを測定してみる。
まずは通常のパワー計で何ワット通過するのかを調査
- 無線機-ケーブルA-Power計で 31Watt(SWR1.1)
- 無線機-ケーブルB-Power計で 19Watt(SWR1.1)
ケーブルAは ほとんどロスが無いはずなので、
ケーブルBで 12Wattロスしている事になる。
MFJ269を使って CoaxLossを測定した。
| ケーブルA | ケーブルB |
CoaxLoss | 0.4dB | 1.5dB |
1.5dBのCoaxLossは、何ワットになる?
ケーブルBについての考察
- 同軸ケーブルの損失代表値から PE充填タイプ8D-2Vケーブルの430MHz10m当たりの減衰量は 1.35[dB/10m]だとわかる。ケーブルBは20m相当であるから、2.7[dB](1.35×2)となる。
実測例その1の結果は 2.4[dB] とあり、結果は良好であると判断できる。
- 実測例その2の結果は 1.5[dB]であり、-同軸ケーブルの損失代表値から 1.44[dB](0.72[dB/10m]×2) となり、こちらも結果は良好であると判断できる。
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