トーンスケルチ

送信する音声に、ある信号をまぜてあげます。この信号は人間の耳には聞こえない信号です。その音声信号を受信した装置が、そのある信号があるかどうかを確認します。あれば、自分に関係する音声なんだーと理解して、スピーカから音をだしますが、なければ、自分とか関係ない音声なので、スピーカから音をだしません。とっても静かな待ち受けができます。
このある信号というのが、トーン信号　と呼ばれます。

トーンスケルチ周波数

67.0 〜 250.3 [Hz] 人間の耳ではほぼ聞こえないとされる周波数。

Tone No.	Freq(Hz)
01	67.0
02	71.9
03	74.4
04	77.0
05	79.7
06	82.5
07	85.4
08	88.5
09	91.5
10	94.8
11	97.4
12	100.0
13	103.5
14	107.2
15	110.9
16	114.8
17	118.8
18	123.0
19	127.3
20	131.8
21	136.5
22	141.3
23	146.2
24	151.4
25	156.7
26	162.2
27	167.9
28	173.8
29	183.5
30	186.2
31	192.8
32	203.5
33	210.7
34	218.1
35	225.7
36	233.6
37	241.8
38	250.3

トーン信号の確認

無線機のスピーカ端子をPCのマイク入力端子に接続し、 WaveSpectra というフリーソフトを使ってスペクトラム解析した。

ハンディトランシーバから 67.3Hz のトーン信号を発信しながら、声を出したときのスペクトラム。
50Hz に商用電源の交流ノイズがみえる。これはPC側で拾っている。

ハンディトランシーバから 254.1Hz のトーン信号を発信しながら、声を出したときのスペクトラム。スピーカからの音で、トーン信号が聞こえた。
50Hz に商用電源の交流ノイズがみえる。これはPC側で拾っている。

トーンスケルチ基盤

ここに案内があった。チップは、S7119BF + 水晶発振器 3.579545MHz らしい。
S7119BF は SEIKO 製造。入手困難？
MN6520は、松下製造。入手困難？
LR4087 ＤＴＭＦエンコーダ（シャープ）
LC7366 ＤＴＭＦエンコーダ（三洋）

トーンエンコーダの等価回路

JR1ATA

トーンスケルチについて

ここをみると、どうもトーンスケルチは５０種類あるようだ。トーンレベルは、音声レベルの１０％とされているようだ。

トーンスケルチ検出回路

製作しました。トーンスケルチ検出回路へ。

トーンスケルチ検出ソフトウェア

ハードでやっていることは、ソフトでも出来ます。
SoftTSQ へ。