Top > オシロスコープ修理記 目次概要愛用しているオシロスコープ(Panasonic COS5100 100MHz)の調子が 悪くなってしまった。この記事は、その修理についてのドキュメントを まとめた。 現象まずは、現象を挙げる。
調査調査その1まずは、ケースを開けた。 熱くなっている所が、どうも気になる。 熱くなっている所を追っていったら、レギュレータを見つけた。 複数のレギュレータの熱が一枚の薄い銅版を伝って、フレームに 逃がす作戦のようだ。が。。。この銅版がちんちん状態で、 熱くて触れない状態。 (写真のねじ部分 参照。L字の銅版が見える。) もしかしたら、放熱が甘いのかな・・・ フレームを触ってみたけれど、近くは暑いけれど、 ちょっと離れるとすぐに冷たくなる。 んー 放熱されてないのかな・・・ 調査その2調査その1で熱くなった銅版。 現象が出ているときに、ドライバーで軽く叩いてみた。 あれ。反応あり! ケースを叩いたときと同様の現象が得られた。 やはり原因はこの近くにあるに違いない。 調査その3基盤半田面を確認した。
ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ
半田クラックがいっぱい・・・ (。_゜)〃ドテ! ハンダクラックってなーに?電子部品を基盤に取り付けるときに、ハンダをつかう。 このハンダがくせもの。 長年に渡ると、昔はついていた半田がだんだん割れてきてしまったり、 浮いてきてしまうものがある。 中には製造工程のハンダ付けの時に、半田の中に気泡が入ってしまう 事もある。 修理しましょ^^修理その1ハンダクラックしてそうな箇所を、ハンダこてで再度暖めなおした。 必要があれば、追加でハンダをのせて、ひどい所はハンダ吸い取り機で 一度古いハンダを吸い取ってから、新しい半田を盛った。 (今回は、10箇所ぐらいのハンダクラックが目に入った。 特に熱を持つレギュレータ部分のクラックが多い!!!) 修理その2可能な限り、ねじを締め付けなおした。ちょっと緩みかかっているものもあった。 こういう緩みが、オシロスコープにはノイズとして見えるようになる。 修理その3スイッチ系統に接点復活剤を吹き、接点不良を改善させた。 スイッチの個数が多いのと、狭いところでの作業となるので、 結構大変。。。 ブラウン管が近くにあるので、取扱注意!! 高電圧のはず! 修理その後・・・例の現象は再現しなくなった! 背面を触ると、それほど熱くなっていない。 やはり原因は、ハンダ付け不良にあったようだ。 このハンダ付けが不良のため、レギュレータの動作が安定せず、 過剰な負荷がかかってしまったと思われる。 編集後記本当は、諦めていました。オシロスコープなんぞや、回路図があるわけでも
ないし、あまりよく分かっていない。
代替のオシロスコープをオークションで落札してしまった。
諦めていたのだ。(。_゜)〃ドテ! 最後に、オークションで落札してしまったオシロスコープの処分に 追われて、このオシロスコープ修理記の幕が閉じそうであります。 はやとちり・・・ あはははははw
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